
こんにちは!nagaです。
だんだんと雨が多くなり
梅雨入りの気配も感じられるように
なってきましたね。
そんな季節の変わり目
という時期でもあると思うので
今回は【ただ描くだけじゃダメ!】
風景画で空を描くときの考え方とは?
ということについて
お話ししていこうと思います。
風景画を描くときに
必ず描く「空」ですが
空にも色々な表情があります。
朝の空や夜の空
春・夏・秋・冬の四季での空
晴れや曇り雨や雷・・・など
見せる表情は
時節や気象によってもだいぶ違います。
今回は、この「空」を
詳しく解説していこうと思いますので
ぜひ最後まで読んでみてください!
空を知ると
風景画を描く時に
よりスムーズに描けるように
なると思いますよ。
では、いざ!!
( ´ ▽ ` )ノ
風景画で描くときの空を考えよう!
空にも表情がある

ひとことで「空」と言っても
季節や時間、起床条件などによって
空はさまざまな表情を見せます。
まずは【季節で変わる空】を
考えていきます。
【春の空】
春の空は、全体的にぼんやりと
カスミがかかっていることが多く
太陽の光も、そのカスミに反射されて
風景もとても柔らかく
優しい光に包まれます。
雲の形も、夏の雲より
輪郭がはっきり見えず
ぼんやりとした形になり
雲の層も厚さがありません。
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なので、春の空模様を描くときに
気をつけることは
この3つに注意して描いていくと
いいと思います。
1.空の色に注意して描く
これは、春の空は夏の空より
上空にも、あまり青さや
鮮やかさがありません。
春の空は、かすんでいるため
肉眼で見ると、うすい水色っぽく見えます。
なので、地上付近はさらに青さがなくなり
より白っぽく見えるからです。
2.雲の輪郭を
はっきりさせない
ように描く
春の雲も同じことが言えます。
空気が澄んでおらず
かすみが、かかっているので
雲の輪郭も、あまりはっきり
くっきりぜず、ぼんやりした形に
描くようにすると、春らしさを感じさせます。
3.遠くの景色はより
かすんで見えるように描く
遠景は元々、はっきりとは見えませんが
春はより、かすむので
普段の遠景よりも、一枚うすいベールが
かかっているように描いていくと
春らしい空気感を表現できます。
【夏の空】
夏の空は、上空にいけばいくほど
空の青は濃くなり
色は鮮やかさを増し
地上に近づけば、近づくほど
青さは、かすんでいきます。
太陽の光は、4つの季節の中で
もっとも強く、反射もまた
強く反射し
雲の形も、輪郭がはっきりと
くっきりとしています。
また、夏は気象条件などによって
発生する、入道雲(積乱雲)が
たびたび発生し、雲の層も分厚く
空の濃い青さと雲の真っ白さの
対比が、とても印象的に見えます。
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夏の空を描く時に注意することは
次の2つです。
1.空の色に注意して描く
夏の空の上空は、季節の中では
一番青が濃く、鮮やかに見えます。
特に、前日に雨が降った
次の日の晴れ間には
朝から空気が澄み渡り
青さがより際立って見えるので
夏の空を描くときは
青の濃さ・色の鮮やかさに
注意して描いていくと
この空一つ描いただけでも
「夏だ」と
見る側の人は、はっきりと
理解する傾向があるので
注意して描いてみてください。
2.雲の輪郭ははっきりと描く
夏は、気象条件がそろうと
もくもくとした、巨大な積乱雲が
発生して、空の青と雲の白さがより
際立って見えるからです。
春のように、かすみもないため
雲の輪郭ははっきりと描くと
空の濃い青と、白い雲の対比で
夏らしさが表現できます。
【秋の空】
秋の空は、空気もだんだんと乾いてきて
澄みわたり始め、晴れる日も多く
キレイな、ドラマチックな夕焼けを
見ることも多く
太陽の光も、空気が澄んでいることで
キレイに反射します。
雲の形も、夏の暑い雲と
秋の薄い雲が混ざり合って
季節の移り変わりを見せます。
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秋の空を描く時に
気をつけた方がいいことは
次の二つです。
1. 空の色は、夏ほど濃くはなく
色もそんなに鮮やかではない
秋の空は、夏ほど色鮮やかではなく
濃くもありません。春の空に近いですが
かすみはありません。
なので、遠景部分も春よりは
少しだけはっきりと描くように
すると、秋の空気の質感を表現できます。
2. 雲は厚みがなく薄く
細かい雲が多い
秋になると、空気が乾いて冷え始め
空は澄み渡ります。
なので、夏のようなモクモクとした
入道雲はなくなり
うすく、平たい雲や
小さく細かな雲がいくつも連なり
比較的上空で発生します。
秋になるとよく、空が高くなったように
感じるのは、上空で雲が発生することが
多くなるからです。
なので、雲の形や発生する高度なども
気をつけて描いていくと
雲を見ただけでも、秋らしさを
表現することができると思います。
【冬の空】
冬の空は、秋よりも空気が冷えて
澄みわたり、太陽の光も反射しますが
真夏のように強くはありません。
また、冬だけの気象条件として
「雪」が降ります。
雪が降ると空は、全体的に白くなり
太陽の光は、降り積もった雪で
あらゆる方向へ反射します。
また、光の反射具合で
雪に暖かみを感じることもあります。
季節の中では
冬が一番寒く、冷たい空気感を
表すことになりますが
その中で
光の暖かみを表現することが
重要になったりもします。
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冬の空を描く時に
気をつけることは、次の二つです。
1. 雲があまり出ない
冬の空には、空気が乾燥しているため
雲があまり出なくなり
晴天の日が続くことが多くなります。
全く出ないということはありませんが
快晴の日が多いです。
なので、絵としてはとても
描きやすい季節の空かもしれません。
2. 雪の日の空をよく観察する
これは、雪がよく降る地域に澄んでいる方は
得意中の得意かもしれませんが
あまり、降らない地域に澄んでいる方は
なかなか難しいかもしれません。
なので、描く前に写真や動画などを
よく見て、観察してから
雪の日の空を描くようにしてください。
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次に、季節を問わず
いくつかの気象条件がそろうと
空に起きる現象があります。
それを詳しく説明していこうと思います。
風景画を描くときの空を考えよう!
気象条件での空模様とは?

空は、春・夏・秋・冬の四季での
変化はもちろんですが
さまざまな気象条件がそろった時にも
変化を見せます。
【雨の日の空】
雨の日の空は
どんよりとして、空一面に雲が広がり
薄暗く、雲の形も分かりづらく
雨が降っているため
遠くの景色もぼんやりとかすみます。
雲の上に太陽は出ていますが
雲が分厚いため、光があまり
届きません。
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雨の日の空を描く時に
気をつけることは
1. 雨粒を描くか、描かないか
雨の日の空なので
【雨粒を描いて、表現するか】
【雨粒を描かないで、表現するか】
どちらでも、雨の日を
表現することができます。
例えば、雨粒は描かなくとも
水たまりで、雨の日を表現したり
夏の日差しで熱せられた屋根などに
雨が降ると、ジュワーっと蒸気が湧いて
ガスっぽくなっている表現でも
雨の日を連想させることもできます。
2. 明るさに気をつける
雨の日は、あまり光が差しませんが
雨が上がりそうな時や
雨が降り出しそうな時では
随分と光の差し具合が違います。
降り出しそうなときは
真っ暗くなりますが
雨が止みそうな時は
だんだんと雲間から光が
差してくるので、明るくなります。
よく観察して描いてみてください。
【雷の空】
雷は、季節を問わず
気象条件がそろえば、いつでも起きます。
雨の日の空よりも、急激に暗くなり
雲は黒ずんで、分厚く
太陽の光も、なかなか届きません。
その分厚い雲の中から
チリやホコリがぶつかり合って
その衝撃で電流が発生し
稲妻となって、雷鳴がとどろき
一本の太い稲妻から
複数の細かな稲妻が分岐して
地上へと落雷します。
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雷の空を描く時に
気をつけることは
1. 稲妻の資料をいくつか調べる
これは、稲妻を直接肉眼で
観察するというのは
あまりに危険だし
落雷が早すぎて
見えないと思うからです。
なので、写真や画像などをよくみて
いくつか参考にしながら、光部分や
色などを研究してみてください。
【夜の空】
夜の空は、太陽が隠れるため
一面真っ暗になります。
ですが、代わりに月や星が
表れるため、月の周辺にある雲は
月の光に照らされて
輪郭がうっすらと、月の反射によって
見えたりもします。
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夜の空を描く時に
気をつけることは
1. 月の光と反射に気をつける
夜は、月が出ない日もありますが
月は太陽と違い、日ごとに
満ち欠けを繰り返し
それによって、光の反射具合も
変わってくるからです。
雲にも、この月明かりが
反射するので、描く時には
よくみて描くといいです。
風景画で空を描く時に
重要なこととは?【まとめ】

ここまで、季節の空や
気象条件によって変わる空を
描くときの考え方を紹介してきました。
最後に、空を描く時に
季節でも、気象による場合
どちらにでも言える大切なことは
1. 空の色合い
2. 空の鮮やかさ
3. 雲の輪郭・形
この3つに気をつけて
春夏秋冬、気象による天候などの
資料を集めて、よく観察して描く
ということです。
もっと細かく言えば
雲や気象の仕組みなども
調べて、理解して描いていくと
よりスムーズに描いていくことができます。
空は特に、見る側の心や
気持ちを動かしてしまうような
人をひきつけてしまうような
力があるので
より、それらしく見せるように
描けるようになると
風景画にしたときに
印象深くなるのではないかなと
思います。
今回は【ただ描くだけじゃダメ!】
風景画で空を描くときの考え方とは?
ということについて
お話ししました。
これからの季節
春〜梅雨時期、夏・夏〜秋への空の
移り変わりで、特に気象が激しく
なることも多い季節なので
ぜひ、空を観察してみてくださいね。
ではまた次回!
( ´ ▽ ` )ノ