風景画を描く時の考え方

【風景画コツ】風景画に奥行きや迫力感を出すには、3つの透視図法を理解する

こんにちは!nagaです。
今回は、【風景画コツ】
風景に奥行きや迫力感を
出すには、3つの
透視図法理解する

ということについて
お話していこうと
思います。

透視図法
これも前回お話した
アイレベルと同じくらい
絵を描く人なら耳にした
ことがあると思います。

【透視図法】
この言葉だけを聞くと
なんだか堅苦しい
感じがして

難しそうで
なんか嫌だなぁ
なんて思いますよね。

私も実際に
好きではありませんでした。

絵を描くのに
こんな物理みたいな
ことを考えて

理解しなければ
絵を描く幅が
広がらないのかなとか・・・
思っていました。

でも、透視図法は
難しいと思われがちですが
分かりやすく考えると
とてもシンプルなもので

一度覚えて
知ってしまえば
奥行き感や

迫力のある絵を
描く幅が広がると思うので
気軽に最後まで
読んでみて下さい。

それではいきましょう!
( ´ ▽ ` )ノ

風景画に
奥行きや迫力感を出すための
透視図法とは何なのか?

透視図法とは
英語ではperspective
(パースペクティブ)
パースなどと
言われたりしています。

絵や画像といった
平面的な2次元の世界から
モノの立体感や奥行き感

モノが実際に
そこにあるように
感じられる迫力感
遠近感などを

3次元に、視覚的に
感じられるように
表現する図法のこと
をいいます。

もっと簡単にいうと
絵や図で実際に
さわれるような

立体的なデコボコした
感じには表現
できないけれど

絵や図を見た時に
あたかもそこに
立体的にあるか
のように描く方法です。

下の絵を見てください。

正面から見て
透明の板をはさんだ
向こう側に
木材があったとします。

その透明な板に
マジックで
向こう側にある
木材の形を描き写します。

この描き写した1枚の
平面で見る世界が
2次元としての見え方です。

そして、モノが
立体的に見える世界
向こう側にある木材
そのものが

3次元での見え方です。
実際に立体的になっている
モノですね。

そして
さきほど透明な板に
マジックでなぞった
木材の絵

これが透視図法の語源です。
漢字を見ての通りですね。

3次元
実際にある立体的なものを
2次元、平面で
絵や図にすることをいいます。

どうでしょう?
初めの堅苦しいイメージが
少しは、なくなった
のではないかなと思います。

透明なものに
モノの形を写して描くことが
透視図法という語源ということ。
簡単ですよね。

もし、分かりずらかったら
透明なプラバンや
下敷きを買ってきて

実際に自分でもモノを
写しとってみてください。
より分かりやすくなる
と思います。

風景画に
奥行きや迫力感を出すには
なぜ透視図法を使うことがいいのか?

では
風景画を描く時は
必ず透視図法を使って
考えて描かなければ
ならないのか?というと、
まったくそういうことは
ありません。

絵本などを
よく見てみると
分かりますが

子供の目線で
絵が描かれているので
透視図法を考えて
描かれているものよりも

むしろ、子供が初めて
絵を見た時の感覚や
色の鮮やかさ

強烈なインパクトなどに
重心をおいて
描かれていたりするので

透視図法を使った
絵の方が、もしかすると
少ないかもしれません。

だからと言って
風景画を描く時に
完璧に透視図法を
とりいれて、ガチガチに
描く必要は
ないと思いますが

多少は考えて
描いていった方がいい
と思います。

なぜなら
風景画は現実感が
ある絵にしてこそ
落ち着いた印象を与えたり

癒しを与えたり
絵に説得力を与えたり
することができる
と思うからです。

風景は普段
人が常に目にしている景色と
一番近い世界にある存在ですよね。


それが、透視図法を使わない
自由でバランスは崩れ
色あいもめちゃくちゃで
絵本のように
感覚的な絵だったら

どこか違和感がでて
不自然さが際立ち
見ている人も
なんだか視線が落ち着かない。

風景画というより
むしろ抽象画といっても
いいかもしれません。

風景画はある程度
絵にまとまりがあって
バランスもとれていて

見る人の視線も
ばらつかない。
現実に近い絵にした方が
見る人にとっても
落ち着く絵になる
のではないかなと思います。

なので
透視図法を風景画に
とりいれることは
ある程度、必要不可欠
なのではないのかなと思います。

風景画に
奥行きや迫力感を出す
3つの透視図法

透視図法には
3つの種類があります。

/

step
1
【1点透視図法】

前回お話した
アイレベルの時に
消失点という言葉が
出てきたと思いますが

この1つの消失点を
利用して描いた絵や
図のことをいいます。

step
2
【2点透視図法】

消失点が2つある
消失点2つを利用して
描いた絵や図のこと
をいいます。

step
3
【3点透視図法】

消失点が3つある
消失点3つを利用して
描いた絵や図のこと
をいいます。

ではこれから
一つづつ説明して
いこうと思います。

風景画に
奥行きや迫力感を出すための図法
その1 .一点透視図法

まずは、【1点透視図法】
について分かりやすく
説明していこうと思います。

一点透視図法は
前回の時も少しお話した
アイレベル上にある
1つの消失点に向かって

だんだんと
モノが遠くにいくほど小さく
普段見ている景色と
同じような見え方で
違和感なく
描いていくための図法です。

下の絵を見てください。
こんなふうに
一点透視の考え方は
正面から見た時
1つの面だけがぴったりと
透明な板にくっついている
イメージをする
分かりやすいと思います。

そして、全体を
考えてみます。

下の絵のように
中心にある1つの
消失点に向かって
全てのモノは
小さく縮小されて描かれます。

前回お話した
ロボ君と同じですね。
ロボ君の体を遠くに描くと
小さくはなるけれど
ロボ君の身長は
どこまでいっても
変わらないということです。

こんな風に
一点透視図法の原理
を使って描くと

平面的に絵を描くよりも
実際にモノが立体的に
見えるように表現でき

遠くのものは小さく
近くのもの大きく
みせることができます。

風景画に
奥行きや迫力を出すための図法
その2・二点透視図法

二点透視図法は
これも読んで字のごとく
アイレベル上にある
2つの左右の消失点に向かって

普段見ている景色と
同じような見え方で
違和感なく、

モノが小さく、そして
手前に来れば来るほど
大きく描く
図法のことをいいます。

下の絵を見てください。

二点透視図法の考え方は
2つの隣り合う面の辺だけが
透明な板にぴったりと
くっついていると考え
みてください。

全体を見てみると
下の絵のように
アイレベル上の左右にある
2つの消失点に向かって
モノの形が縮小されている
のが分かると思います。

この二点透視図法も
家や街並み、ビル群などを
描く時に使うと
それらしく遠近感がでて
奥行きなども
表現することができます。

風景画に
奥行きや迫力を出すための図法
その3・3点透視図法

そして最後は
3点透視図法ですが
これは2通りあります。

アオリ・フカンという
言葉を聞いたことがある
と思いますが

まずは
フカンとも呼ばれる
上側からモノを
見おろした時に使う
3点透視図法を
説明していこうと思います。

下の絵を見てください。
フカンの時の
3点透視図法の考え方は
木材の3つの辺の集まった

角の部分だけが
透明な板にぴったりと
くっついていると考え
みてください。

全体を考えてみると
下の絵のように
先ほど説明した
2点透視の2つの
左右の消失点と


真下にある
もう一つの消失点を
合わせた3つの消失点
に向かって

普段見ている景色と
同じような見え方で
違和感なく
モノが縮小されているのが
分かると思います。

これがモノを
見下ろした時
フカンと言われる表現を描く
一つ目の3点透視図法です。

これも先ほどの
2点透視と同じく
家やビルなどに使ったり

空の上から
見下ろす構図などを
描く時に使ったりします。

鳥の目線などと
いわれたりもしています。

そして、もう一つ
これと真逆の形
今度は3つの辺が集まる
角の部分を

下から見上げた形
アオリともいわれる図法です。

全体を見てみると
下の絵のように
モノを下から見上げて
いるように

左右の消失点と
上の消失点3つに向かって
モノの形が縮小されているのが
分かると思います。

これも、家やビル群
崖などを描く時にも
使えますし

絵に迫力を出したい時
にも使える図法です。

アリの目線などとも
言われたりしています。

この3つの透視図法を使って
風景を描くと
普通に正面から見た
風景を描くよりも

普段とは違う構図になるので
色々な絵の表現をすることが
できるのではないかな
と思います。

だからと言って
すべて完璧に
透視図法に当てはめて
描いてしまえば

どこか違和感がでるので
あくまでも図法は
目安程度にして
建物や人工物には

この図法を当てはめて考えて
絵を描いていく
見ていて説得力のある
絵が描けるのでは
ないのかなと思います。

今回のまとめ

今回は、【風景画コツ】
風景画に奥行きや
迫力感を出すには
3つの透視図法を理解する

ということについて
お話しました。

絵や画像といった
平面的な2次元の世界から
モノの立体感や奥行き感

モノが実際に
そこにあるように
感じられる迫力感
遠近感などを

3次元に、視覚的に
感じられるように表現する
図法のことをいい

もっと簡単にいうと
絵や図で実際に
さわれるような

立体的なデコボコした
感じには表現できない
けれど、絵や図を見た時に

あたかもそこに
立体的にあるかのように
描く方法のこと。

透視図法には
一点透視図法・二点透視図法・
三点透視図法の3つ
があって、この3つを

目安にしながら
絵を描いていくと
実際にいつも

目にしているような表現で
描くことができるので
違和感がなく
説得力のある絵が
描いていける
ということでした。

正面からの絵の構図に
飽きてしまったり
何かもう一つ工夫したい
という人は

この3つの透視図法を
使って一度絵を考えてみるのも
いいのではないかなと思います。

それではまた次回。
ヽ(^o^)丿

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【アイレベル】
風景を描くには
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