風景画を描く時の考え方

【風景画コツ】意外と知らない?2つの空気遠近法をマスターしよう

こんにちは!nagaです。
今回は、【風景画コツ】
意外と知らない?
2つの空気遠近法をマスターしよう
ということについて
お話していこうと思います。

風景画を描く時
必ず理解しておかないと
いけないことの1つに
この空気遠近法
というものがあります。

この空気遠近法を
理解したうえで、絵を描くと
絵の奥行きや、遠近感を
とらえられた絵が描けるので
是非参考にしてみて
ほしいと思います。

では解説していこうと
思います。
( ´ ▽ ` )ノ

意外と知らない
2つの空気遠近法とは?

空気遠近法とは、
距離に応じて
大気の層(空気の層)が
厚くなり、

見えるものが
その空気の層を通して
徐々にかすんで見え

距離が遠くになればなるほど
最終的には見えるものが
空の青さに溶け込んで
見えなくなることをいいます。

文章にすると
分かりにくいと思うので
下図を見てください。
↓↓↓

このように、
遠くにある風景は
近くでは、はっきりと
色あいなども分かりますが

距離が離れるにつれて
色合いは青みがかり
やがては空の色に溶け込みます。

意外と知らない人が多い?
2つの空気遠近法の見え方

この空気遠近法には
実は二つの見え方があります。

一つ目は、レイリー散乱
という見え方をするものです。

このレイリー散乱ですが
先ほども言ったように
大気の層(空気の層)には
窒素、酸素、
二酸化炭素、アルゴン・・・

などの、いくつかの空気の粒(気体)や
細かな微粒子があります。
太陽光がこの空気の層に
入ってくると

空気の層にある
このいろいろな微粒子によって
光は散乱します。

太陽光には
波長というものがあり
波長の短い光は多く散乱し
空いっぱいに広がります。

そして、波長の長い光は
散乱しずらく
地上に届きにくくなるので
地上にいる人には
ほぼ見えなくなります。

この原理から、
昼間はこの空気の層が薄く
光が通過する距離が短くなるため

波長の長い光(赤く見える成分)は
散乱しずらく
地上へ届くまでには少なくなり
地上で見ている人の目には
ほぼ見えません。

そして、波長の短い光(青く見える成分)は
たくさん散乱し
空いっぱいに広がるので
地上へも届きやすく
見ている人の目にも
見えるので

昼間は、空全体が青く見え
遠くの景色はこれにより
青みがかって見えます。

遠くの景色が
青く見えるレイリー散乱(昼間)↓↓↓

そして、夕方は空気の層が厚く
太陽は傾き
光が地上に通過する距離が
長くなるので

今度は波長の短い光(青く見える成分)は
散乱しずらく
地上へ届くまでには
少なくなり

地上にいる人の目にも
ほぼ見えず
波長の長い光(赤く見える成分)が
多く散乱し
空いっぱいに広がり

地上へも届きやすく
見ている人の目にも見えるので
明け方や夕方は
空全体が赤く見え、遠くの景色も
赤みがかって見えます。

赤みがかって見える
レイリー散乱(夕方)↓↓↓

これがレイリー散乱
という現象、見え方です。

そしてもう一つは
ミー散乱です。

これは朝日、夕日、チリやほこり
雨上がりのあとなど
空気中の水蒸気が
多い時に見られる現象です。

雲は水蒸気でできていますが
この水蒸気の粒は、太陽光、光の波長と
ほぼ同じ大きさ~より
大きい粒でできています

この粒や、空気中のチリや
ほこりに光が当たると
空気の層が厚い所ほど
白っぽく見え
遠くの景色はかすんで見えます。

ミー散乱により遠くの景色が
白っぽく見える↓↓↓

これがミー散乱
という現象、見え方です。

この二つの空気遠近法の原理を
頭にいれて、風景画を描くと
絵に奥行きと遠近感などが
出るのでおすすめです。

今回のまとめ

今回は、【風景画コツ】
意外と知らない?
2つの空気遠近法をマスターしよう
ということについてお話しました。

空気遠近法は
実は二つの見え方があり

一つ目は、レイリー散乱
昼間はこの空気の層が薄く
光が通過する距離が短くなるため


波長の長い光(赤く見える成分)は
散乱しずらく
地上へ届くまでには少なくなり
地上で見ている人の目には
ほぼ見えません。

そして
波長の短い光(青く見える成分)は
たくさん散乱し
空いっぱいに広がるので

地上へも届きやすく
見ている人の目にも見えるので
昼間は、空全体が青く見え
遠くの景色はこれにより
青みがかって見えるということ。

そして、夕方は空気の層が厚く
太陽は傾き
光が地上に通過する距離が
長くなるので

今度は波長の短い光(青く見える成分)は
散乱しずらく
地上へ届くまでには少なくなり
地上にいる人の目にも
ほぼ見えず

波長の長い光(赤く見える成分)が
多く散乱し
空いっぱいに広がり
地上へも届きやすく

見ている人の目にも見えるので
明け方や夕方は、空全体が赤く見え
遠くの景色も
赤みがかって見えるということ。

そして、ミー散乱
朝日、夕日、チリやほこり
雨上がりのあとなど

空気中の水蒸気が多い時に
見られる現象で
水蒸気や、空気中のチリや
ほこりに光が当たると
空気の層が厚い所ほど

白っぽく見え、
遠くの景色はかすんで見える
ということでした。

参考にしてみてください。
では、また次回。

(^O^)/

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