風景画を描く時の考え方

【樹木を描く】木が全部、緑一色になってしまうのを防ぐ!樹木を描く時の考え方とは?

今回は、【樹木を描く】
木が全部
緑一色に
なってしまうのを防ぐ!
樹木を描くときの
考え方とは?

ということについて
お話ししていこうと思います。

木や森、林を描くというと
色合いとして、まず思い浮かぶのが
葉っぱの「緑」や
木の「茶色」
だと思います。

でも、森や林の場合
たくさんの樹木が
生えているので
全ての樹木に緑色を使ってしまうと


どこが葉っぱで、どこが枝なのか
描いていて、よく分からなく
なってしまうことがあると
思います。

私も、風景画を描いていますが
今でも、樹木をそれらしく
描いていくのは
なかなか苦労したりしています。

なので、今回はどうやったら
樹木を描く時に、それらしく
描いていけるのか?
という
ことについて解説していこうと
思います。

誰でもできる考え方なので
ぜひ最後まで読んでみてください。

では、早速いきましょう!
( ´ ▽ ` )ノ

樹木を描くには
木の特徴をよくつかんでみよう

木を描くといっても
この世界に、たくさんの種類が
存在していますよね。

森や林なら
クヌギやケヤキ
シイノキやカシノキなど
色々な木々が混雑して
生えていますし

街路樹なら
イチョウにポプラ
ハナミズキ、桜・・・
花木類も生えていたりします。

でも、木々を一つ一つ
よく観察して見ると
必ずその種類の特徴があります。

1. 木肌をよく見る

例えば、夏になると
よくカブトムシやクワガタが
この樹液を吸いにきたり


秋になると
丸い大きなどんぐりをつける
クヌギの木肌を見てみると
木の表面はとてもゴツゴツしていて
縦にスジがいくつも入っていて
シワシワな感じにも見えたり

クヌギの樹皮
↓↓↓↓↓

成長すると
高さが30メートルにもなるブナの木
だったら、表面はツルッとしていて
シワもなく、グレーや白っぽい
菌やコケ類がついていて
それが模様になっていたり
という特徴があります。

ブナの樹皮
↓↓↓↓↓↓

こんな風に
それぞれの木の特徴を調べるなり
実際に見に行ったりして
スケッチやメモ書きしておく

いいと思います。

2. 枝ぶりもよく見る

木には色々な種類があると
言いましたが、よく観察すると
枝の生え方も全く違います。

例えば、クヌギやコナラなどの枝は
比較的、空に向かってまっすぐ
枝が伸びますが

コナラ・ミズナラの
枝ぶり
↓↓↓↓↓↓

梅や桜の木は
枝が自由奔放に
クネクネと曲がりくねりながら
枝を伸ばします。

梅の木の
枝ぶり
↓↓↓↓↓↓

こんな風に、枝ぶりもまた
一つ一つ違い、その木によって
違う枝のリズムで生えている
ので
この特徴もつかんでおくと
絵にしたときに
誰が見てもそれらしく

クヌギならクヌギ
イチョウならイチョウと
分かるように描いていけるのでは
ないかと思います。

ちなみに、枝ぶりや枝の形を
観察したり、スケッチをしたりするのは
晩秋〜春先までに観察するのが
おすすめです。

なぜなら、葉っぱがで初めて
夏のように葉が茂ってしまうと
枝の形や枝ぶりが見えにくく
なってしまうため
です。

なので、葉がない時期に
できるだけ観察しておくと
木全体をイメージしやすい
と思います。

3. 葉っぱのつき方や
生え方もよく見る

葉っぱも、つき方や生え方が
それぞれ違っています。

葉の根元が左右交互に少し
ずれながら生えている葉もあれば

葉の根元が同じ位置から
生えているものもあるし
葉の形も、丸もあれば
細長いもの、ハート型のものも
あったりするので

イチョウの葉
↓↓↓↓↓↓

桂の葉
↓↓↓↓↓↓

その葉のつき方や生え方の特徴を
よく観察してみるということです。


4. 色をよく見る

これも、実際に絵に描く時には
とても重要になってきます。

先ほども言いましたが

樹木は一つとして
同じ形はありませんし
同じ色もありません。


なので、木を描く時
必ずよくあるのが
絵の具のそのままの色を
緑や茶色を木に
使ってしまうこと
があります。

この絵の具のままの色を
実際に使ってしまうと
最初に言ったように
林や森がみんな緑と茶色と
いうようになってしまいがちに
なります。

なので、木の実際の色をよく見て
本当に絵の具のような緑なのか?
茶色なのか?ということを
観察してみてください。

私が、木や草などの自然物を描く時に
よく考えている方法は

自然物は、地面から必ず生えて
地中の水分や養分を吸って
光合成をして成長しますよね。

その時に、自然物が吸う水は
水道水やミネラルウォーターのように
無色透明で綺麗な水分を吸っている
わけではありません。

地面の土色の水を吸い上げるので
自然物には必ず地面の色が入ります。
なので、葉や草が
絵の具のような鮮やかな緑
一色になることはない
と思うので

それをふまえて
木や草の色を作っていきます。

こんな風に
描く樹木の特徴をよく
調べたり、観察してから
描いていくと

ただ何気なく描いて
模写をしていくよりも
葉の仕組みや捉え方を
頭に入れながら、描いていくのでは

全然覚える速さも
違ってきますし
最初にお話ししたように
全部が絵の具の緑や
茶色の木のようになってしまう
ということがなくなると
思います。

今回のまとめ

今回は、【樹木を描く】
木が全部、緑一色に
なってしまうのを防ぐ!
 樹木を描くときの
考え方とは?
について
お話ししました。

まず、樹木を描くには
「木の特徴をつかむ」
ということでした。

木にはたくさんの種類があり
また、木一つ一つに特徴があるので
よく観察してみるということ。

そして
その特徴のつかみ方としては


1. 木肌をよく見る
2. 枝ぶりもよく見る
3. 葉っぱのつき方や
 生え方もよく見る
4. 色をよく見る

ということでした。

私自身も、木を描く時に
この考え方を実際に
頭に入れながら
描いてりしているので

なかなか樹木を描くのが
難しいなと感じる時には
ぜひ挑戦してみてください!

では、また次回!
( ´ ▽ ` )ノ