
こんにちは!nagaです。
今回は、【紙の性質】
絵をうまく描くためには
どんな紙を選べばいいのか?
紙の性質を味方につける方法。
ということについて
お話ししていこうと思います。
絵を描くとき
色々なキャンバスに
絵を描くと思いますが
これが意外に
難しいですよね。
私も、描き始めた頃は
絵の具も、水分量も
きちんと整えたはずなのに
なんでこんなに
描けないのだろう?と
悩んだりしました。
普段から、紙に
絵を描いている人は
知っていることも
あると思いますが
ぜひ最後まで読んでみてください。
では早速いきましょう。
( ´ ▽ ` )ノ
絵をうまく描くためには
どんな紙を選べばいいのか?
紙の性質とは?

紙を使って
絵を描いていく時
画材屋さんなどに行くと
たくさんのメーカーから
いくつも違う種類の
画用紙が販売されています。
実はこの画用紙
それぞれに性質や特性がある
ということを知っていますか?
大きさや
紙表面のざらつき
粗目・中目・細目
という言葉はよく聞いたり
見たりすると思いますが
実はこの紙について
絵の具がしみ込みやすい紙と
しみ込みにくい紙があるんです。
これ
絵を描き始めた人とかは
恐らくあまり知りません。
はい。
私も全く知りませんでした。
値段が安くて
たくさん枚数がある紙を
適当に選んで、これでいっか。。。
( ・∇・)
こんな感じで選んでました。
せいぜい選んでも
紙の厚さと表面の凸凹
粗目・中目・細目
これぐらいを選ぶ条件として
紙を購入していました。
で、あるとき絵の具で
紙に絵を描いていて
なんで、こんなにこの紙は
絵の具の色が
吸い込まないんだろう?
と不思議に思ったことが
あったんです。
けっこう絵の具の色を
濃く作って、紙に
塗っていたのですが
なぜか色が下に染み込まず
表面にじわーっと
広がってばかりいたんですね。
おかしい・・・
(¬_¬)
何かがおかしい・・・。
水分量が多すぎなのか?
絵の具なのか?
はたまた、この紙なのか?・・・
自分の技量の
足りなさなのか?・・・
色々考えて
自分なりに調べてみたんです。
そしたら・・・そう
この【紙】が問題でした。
その時私が使っていたのは
水彩絵の具で
絵を描いていたので
もちろん【水彩紙】を
使っていました。
この水彩紙には
いくつか種類があって
一般に販売されている
水彩紙が全部同じ原料で
作られているわけではない
ということが分かったんです。
洋服でもそうですよね。
綿100%と
化繊と綿が50%ずつでは
着たときに肌触りも
だいぶ違うし
ウールや化繊が
多ければ多いほど
静電気を帯びて
身体中がチクチクして
痒くなったり。
紙も実は
そうだったんですね。
作る原料からして
みんなバラバラ。
そりゃあ絵の具や
水の吸い込み具合が
違うわけです。
それを私は全く知らないまま
適当に紙を選んで
描いていたので
そりゃうまく描けるわけがないんです。
自分はその場に
絵の具を塗ったつもりでも
紙が絵の具を
広がらせるような材質で
作られているわけなので
絵の具に罪はありません。
ただただ、絵の具は水と
一緒に手を組んで
描いてる人間の気持ちなど
知るよしもなく
ここぞとばかりに羽を伸ばし
じわーっとリラックス状態で
永遠に広がっていくわけです。
( ;∀;)
では、この絵を描くための紙は
どんな原料で作られているのか?
ということについて
さらに説明していこうと思います。
絵を描くための紙は
どんな原料で作られて
どんな種類があるのか?

紙と世間で
呼ばれているものの原料は
大きく分けて
コットン・パルプ・古紙パルプ
というものに分類されます。
(最近はペットボトルの繊維
なんかも出てきましたが。。。)
コットンは
綿からとれる繊維のことで
パルプは木材から
とれる繊維のことで
古紙パルプは、段ボールや
新聞雑誌などの古紙からとれる
繊維のことをいいます。
水彩紙でいえば
コットン・パルプ・混合のものが
主な原料になっています。
混合は、コットンとパルプが
混ざったもののことです。
この紙に使われる
原料の違いで
水分や絵の具のしみ込み具合や
発色、乾き具合も変わってくる
ということです。
これも洋服で考えてみると
分かりやすいのですが
コットン100%の肌着を
水に濡らすと、すぐに全体が
びちゃびちゃになりますよね。
でも、ナイロンや化繊
ウールのセーターなんかを
洗うときには
水に浮いてしまって
なかなか全体が濡れず
すぐにはびちゃびちゃには
なりませんよね。
水彩紙もこれと同じです。
コットンの原料が
多く入っている水彩紙は
水や絵の具のしみ込みも良く
水分を保ちやすいので
なかなか乾きずらい。
パルプの原料が
多く入っている水彩紙は
水や絵の具は、しみ込みにくいけど
水分を保ちにくいので、乾きやすい。
そして、混合はその中間ぐらい
という感じです。
私もこのことを知るまでは
何も考えずに適当に
紙を選んで描いていたので
うまく描けず
絵の具と水にずっと
振り回されていました。
ここまで読んで
初めて知った!という人は
ぜひ次も読んでみて
ほしいと思いますが
紙の性質や種類は
分かったけど
じゃあ一体どんなことを
気をつけて実際に紙を
選んだほうがいいのか?
ということについて
お話ししていこうと思います。
絵をうまく描くためには
どんな紙を選べばいいのか?
紙を選ぶための条件

1. 紙の重さ
(厚さ)を選ぶ
これは、紙を選ぶときには
必ず見てほしい部分です。
一枚単体で購入しても
ブロックタイプで購入しても
紙には必ず重さ(厚さ)があって
1㎡g(グラム)で
表示されています。
100 150 200 300 400....㎡/g
という感じです。
この紙の重さによっても
性質は変わったりします。
水彩紙などは、
水張りをしたときに
よく分かりますが
紙の重さ(厚さ)が大きいと
あまり紙の表面が
くにゃくにゃとしませんが
重さ(厚さ)が軽いと
くにゃくにゃと表面が波を打ちます。
そして、紙が重いほど
水分もよく保ってくれるので
すぐに表面が乾いたりしません。
なので、乾くことを
焦って描かなくてもいい
という面もありますし
反対に、紙が軽いと
乾きは早いので
重ね塗りしたい時などは
すぐに乾くので
短時間でどんどん描いていける
という面もあります。
なので、自分の描きたい
用途に合わせて
紙の重さを選ぶのが
いいと思います。
2. 紙の使っている
原料を見て選ぶ
これは初めにも
お話したと思いますが
コットンやパルプ
その他の原料が
どのくらい使われているか
どんな種類の原料が
使われて紙が作られているか
という部分を見る
ということです。
大体の紙には英語で
紙の重さと一緒に
書かれていたりするので
そこを見てもらって
自分の使う画材や
描きたい表現などと合わせて
紙を選んでもらったら
と思います。
もし、書いていなかったら
メーカーのホームページ
を見てもらえば
たいていは載っているので
そこを見てもらえば
いいと思います。
3. サイジングを選ぶ
このサイジングということが
紙の中では、結構大切
かなと思います。
サイジングとは
サイズとか略されて
言われていたりもしますが
紙についているドーサ剤
(にじみドメ)のことです。
水彩紙には、このドーサ剤が
紙を作るときに
もともと施されてあります。
この施されている
ドーサ剤の種類や
割合によって
絵の具や水の仕込み具合に
大きく差が出ます。
このドーサ剤が
施されていなかったり
ドーサが甘かったりする紙に
いくら上から絵の具で
色をつけても
綺麗に色がボケたり
色が滲んだりしないので
せっかくの色が
綺麗に発色せず
流れて弾かれて
しまったりします。
初めに言った
私が実際に失敗したときが
これですね。。。
ヽ(;▽;)
これは、メーカーによって
違いがあるので
こればかりは
自分で紙をいくつか買って
実際に描いてみて
自分の扱う画材や水分量
絵の具の量などとの
相性をよく見極めて
1番相性の良いものを選んでもらう
のがいいと思います。
そして、最後に一つ
気をつけてほしいこと
があります。
水彩紙に描く場合
このドーサがもともと
施されて売られている
ということ
をお話しましたが
このドーサは
月日が経ったり
高温多湿の場所に
長時間置いておくと
紙に施されている
ドーサ剤が劣化します。
劣化すると
紙の色が変色したり
ドーサが抜けてしまって
絵の具を弾いてしまったり
することがあります。
そうすると
きちんと絵の具を塗ったのに
ドーサが抜けて
しまった部分には
きちんと色がのらないので
その部分だけ
白っぽくなったりします。
これを紙が風邪をひく
なんて言ったりもしますが
こうなってしまうと
紙がとても無駄になったり
してしまうので
風邪を引かせないように
紙を高温多湿に長時間
さらさないような場所に
保管しておくといいと思います。
そして、紙が無駄に
ならないようなペースで絵を描く
ということが1番いいと思います。
4. 紙の目を選ぶ
最後は、紙の目を
選ぶということです。
紙には表面に
凹凸がありますよね。
これにも種類があります。
極細目・細目・中目・荒目
という感じです。
たぶんこれは
絵を描き始めた人でも
絵を描かない人でも
美術や図工の時間に
習ったことがある
かと思いますが
紙の表面が
ザラザラが表とか裏とかいう
表面の凹凸のことです。
この凹凸の大きさが
小さいか、大きいか
ということを
極細目・細目・中目・荒目
というふうに
あらわしています。
筆跡をなるべく
残したくない時や
絵を緻密に描きたい時は
細かい方を選んだり
筆跡をしっかり残したい
表現をしたい時は
荒目を選んだりと
描きたい雰囲気の絵に合わせて
紙を選んでほしいなと思います。
今回のまとめ

今回は【紙の性質】
絵をうまく描くためには
どんな紙を選べばいいのか?
紙の性質を味方につける方法
ということについて
お話しました。
紙と世間で呼ばれている
ものの原料は、大きく分けて
コットン・パルプ・古紙パルプ
というものに分類されて
コットンは綿からとれる
繊維のことで
パルプは木材から
とれる繊維のことで
古紙パルプは、段ボールや
新聞雑誌などの
古紙からとれる繊維のことでした。
水彩紙でいえば
コットン・パルプ・混合のものが
主な原料で、混合は
コットンとパルプが
混ざったもののこと。
そして、この紙に使われる
原料の違いで
水分や絵の具の
しみ込み具合や発色
乾き具合も変わってくる
ということでした。
そして
絵をうまく描くために
紙を選ぶ条件としては
どんなものがあるのか?というと
1. 紙の重さ(厚さ)
を選ぶ
2. 紙の使っている
原料を見て選ぶ
3. サイジング
(サイズ)を選ぶ
4. 紙の目を選ぶ
ということでした。
紙のことを知っているのと
全く知らないで
絵を描き始めるのとでは
絵が上達する早さも
全く違うと思うので
ぜひ紙のことをよく知って
見極めて、自分の描く絵の
最高の味方につけて
描いてみてほしいなと思います。
ではまた次回!
( ´ ▽ ` )ノ